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1.ワイナリーについて

ニュージーランドが誇る、世界最高レベルのカベルネブレンドのつくり手。数多くの“ニュージーランド初”を実現した実力あるデスティニー・ベイ・ワインズ(Destiny Bay Wines)は、2000年にオークランドのワイヘキ島で設立された。同年、ボルドー品種5種類の植樹を開始し、2005年にファーストビンテージを世に出した。そして、当時ファーストビンテージのワインとしてはニュージーランドで最高となる、パーカーポイント94点+を獲得し一気に注目を集めた。

 

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2.ヴィンヤード(葡萄畑)

ワイヘキ島で安定した高品質ボルドー品種、特にカベルネ・ソーヴィニヨンを得ることは難しいとされている。The Wine of New Zealandの著者であるRebeca Gibb(Master of Wine)は「ニュー ジーランドの中でカベルネ・ソーヴィニヨンの葡萄生育条件的に、Hawk’s Bayの地が最適であるが、 ワイヘキ島ではボルドーブレンドの品種よりはシラーの生育がより安定的に見込める。」と指摘して いる。

だが島の数あるワイナリーの中で、特異な条件を備えたデスティニー・ベイの葡萄畑こそが、カベルネ・ ソーヴィニヨンをはじめとするボルドーブレンドの葡萄品種を優れたものへと育て、ワールドクラス のワインへと変貌させている。

 

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3.デスティニー・ベイのチーム

“デスティニー・ベイのワインの魂は、いつもワイナリーで働く人々の情熱の中にある”

今や世界的に有名な醸造家/ショーン・スプラット(Sean Spratt)氏が率いるデスティニー・ベイのチームは一流のワインをつくる一流のチームである。一切の妥協を許さないその姿勢とワインづくりへの取り組みは舌を巻くばかりだ。

 

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4.ワイン情報

デスティニー・ベイはカベルネブレンドのワインを3種類提案する。プレスジュース(葡萄の発酵後に圧搾して取り出すワイン)の種類別に熟成させて、ブレンドワインをつくるという、世界的にみても非常に珍しいつくりつくり方。品質は3種類ともまったく同じであり、差異はスタイルと年間生産量のみ。醸造家/ショーン・スプラット氏はいつも必ず同じことを強調する。「我々のつくるワイン3種類に品質の違いは存在しない。スタイルの違いのみである。スタイルの違いからくる生産量の差異を価格に反映させている。」

 

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5.デスティニー・ベイに対する世界的な評価・コメント

 

  1. Neal Martin – ニール・マーティン(Wine Advocate & eRobertparker.com)

    “Well worth seeking out, the Magna Praemia evoking that oft-heard and dare I say, often misused phrase of ‘iron fist in a velvet glove’, its cashmere texture alluring and irresistible, reminiscent of a great Cabernet-based Right Bank wine like Château Figeac.”

    「デスティニー・ベイ・マグナ・プラミアは大いに探しあてる価値のあるワインである。このワインは、私に言わせれば、よく耳にはするが、しばしば間違った使われ方をする、“ビロードのグローブの中にある鉄の拳”という表現を想起させる。それは圧倒的にうっとりするようなカシミヤのような滑らかさと質感であり、ボルドー右岸の偉大なシャトーであるシャトー・フィアックを彷彿とさせる。」

     

     【人物紹介: ニール・マーティン】

    イギリス出身。イギリスを拠点にワインの評論と評価、ワイン関連書物の執筆を行っている。有名な著書に、数多くの賞を受賞した“Pomerol”(ポムロール)がある。日本語教師として東京で働いたこともある。WEST Diploma Level 4に合格後、2003年6月より本格的にインターネット・ワイン雑誌/wine-journal.comを創刊し、わずか3年で10万人を超える購読者を獲得する。2006年に世界的なワイン雑誌“Wine Advocate”のロバート・パーカー氏から直接スカウトを受け、Wine Advocateとインターネット・ワイン誌eRobertparker.comのライターとしてキャリアを積んだ。2017年11月に同社を離れ、現在は米国ワイン雑誌のVinousのシニア・エディターとして働いている。

  2. Gerard Basset – ジェラール・バッセ(Master of Wine, Master of Sommelier, Sommelier of the Year)

    “Could have identified Destiny Bay Magna Praemia as an elegant Left Bank Bordeaux, or a fine First Growth Bordeaux, and as a top Super Tuscan in a blind tasting. The wines of Destiny Bay have great class and are delicious”

    「もしブラインドで飲んだら、デスティニー・ベイ・マグナ・プラミアを、ボルドー左岸のエレガントなワインか5大シャトーのワイン、そしてイタリアのトップレベルのスーパータスカンと答えたかもしれない。デスティニー・ベイのワインは偉大なクラスのワインであり、美味しい。」

     

     【人物紹介: ジェラール・バッセ】

    フランス出身のワイン専門家。主な活動はイギリス。1989年にマスター・ソムリエ、1998年にマスター・オブ・ワインの資格を取得。ワインのMBA(経営学修士号)保持者でもある。1996年にフランス・ワインに係る国際ソムリエ・コンクールで優勝。4年後、欧州ベスト・ソムリエ・コンクールで優勝。その後5度にわたる世界ソムリエ・コンクールに挑戦し、全て2位の結果を得て、2010年にようやく同大会で優勝。1994年にはミシュラン一つ星ホテルの共同経営者となる。ホスピタリティ、ワインのサービング分野での功績が評価され、2011年に大英帝国勲章が授与された。

     

  3. Bob Campbell – ボブ・キャンベル(Master of Wine)

    “Very impressive wine indeed – it ranks as one of the best blended NZ reds I’ve ever tasted.”

    「非常に感動したワインである。このワインは私が今まで飲んできたニュージーランドでつくられたカベルネ・ブレンドの中で最高のものの一つである。」

     

     【人物紹介: ボブ・キャンベル】

    ニュージーランド初のMaster of Wine(マスター・オブ・ワイン)保持者。1990年にオークランド(ニュージーランド最大都市)にThe Wine Gallery(ザ・ワインギャラリー)というワイン学校を設立。今までに約22,000人がこの学校でワインを学んでいる。また、ワインセミナーを世界中で行っており、ニュージーランドで最も有名なワイン教育者の一人。ワイン評論家としても有名で、バイヤーズ・ガイドの発刊、ワインの100点方式での採点を行っている。近年、7人の専門家と消費者からのレビューを基にオーストラリアとニュージーランドのワインと食を評価する、“The Real Review”(ザ・リアル・レビュー)のチームメンバーの一人。

     

  4. Anthony Dias Blue – アンソニー・ディアス・ブルー(The Tasting Panel)

    “I became convinced that this small spot is producing some of New Zealand’s—and the world’s—best reds.”

    「私は確信した、この小さな場所でニュージーランド、そして世界の最高レベルの赤ワインがつくられるということに。」

     

     【人物紹介: アンソニー・ディアス・ブルー】

    米カリフォルニアを本拠地として活動する、雑誌及び書物の著者・ライター、ラジオのパーソナリティ、そして食とワインのイベント会社のオーナー。ワイン評論雑誌“The Tasting Panel”は2007年に買収し自身で記事執筆も行う。彼が扱うメディアのひと月の購読者数は3,000万人を超える。1997年、世界ワイン&スピリッツ・コミュニケーター(ロンドン)で優勝。2000年に世界ワイン&スピリッツ・パーソナリティー・オブ・ザ・イヤーにノミネート。

     

  5. Michael Cooper – マイケル・クーパー

    “From a site on the island’s south side, this is a classy blend of Cabernet Sauvignon with Merlot, Cabernet Franc and Malbec. Fragrant and dark, with a strong surge of ripe, berryish, spicy flavour, it is firm, complex and youthful, with loads of personality. – Five Stars”

    「島の南部に位置する、カベルネ・メルロー、カベルネ・フランとマルベックで作られるクラッシーなブレンドだ。香しく暗い、そして強く熟した波、ベリー感が強く、スパイシーなフレーバー。独特な硬さと複雑さ、そして若々しさを感じる。5つ星評価」

     

     【人物紹介: マイケル・クーパー】

    ニュージーランドで最も有名なワインライター/評論家。ニュージーランドのプロ向けガイド/Michael Cooper’s Buyer’s Guide(最新は第27班)は国内で最も売れたワインガイドとして有名。その他、主な著書(全43の書籍を出版)に、”100 Must-Try New Zealand Wines”(ニュージーランドで飲むべき100のワイン)、”Classic Wines of New Zealand” (ニュージーラドのクラッシックなワイン)、”The Wines and Vineyards of New Zealand”(ニュージーランドの葡萄畑とワイン)など。

     

  6. Paul White – ポール・ホワイト(Writer to Decanter & World of Fine Wine)

    “I was particularly impressed with the wine’s polished textures, fruit depth, focus and persistence. This wine Shows a restrained muscularity more reminiscent of a gymnast than a heavyweight boxer.”

    「私は特にこのワインの磨き上げられたような質感、果実の深み、凝縮感、そして余韻の長さに感動した。このワインは抑制された肉体的逞しさを見せてくれる。どちらかというと、ヘビー級のボクサーではなく、体操選手を彷彿とさせる。」

     

     【人物紹介: ポール・ホワイト】

    ワイン専門のライター。英国、米国、オーストラリア、ニュージーランドを拠点に活動。世界的なワインの大会審査員としても活動。1999年にNew Zealand Herald(ニュージーランド・ヘラルド)紙が主催するワイン・コラムニストコンテストで優勝し、その後はオーストラリアの著名なワインと食、そして旅の雑誌-Gourmet Traveler Wineのコラムニストとして活躍。2004年以降は拠点を絞らずにフリーでワインの記事を書き、主にリリースされたメディアは、World Fine Wine(英)、Decanter(英)、Slow Food (伊)、Sante(米)。1998年~2003年までロンドン国際ワインチャレンジのパネル議長を務めた。

     

  7. Erik Kwok – エリック・クォック(Mater Sommelier Hong Kong)

    “Destiny Bay, world class bordeaux blends from New Zealand”

    「デスティニー・ベイはニュージーランドから発信された、世界レベルのボルドーブレンドである。」

     

     【人物紹介: エリック・クォック】

    香港を拠点に活動するマスター・ソムリエ。1997年WINPACソムリエ・コンクール優勝。1998年オーストラリア・ワインソムリエコンクール優勝。2001年オーストラリア・ワインゲーム優勝。2004年世界ベストソムリエコンクール(ギリシャ開催)の香港代表

     

 

6.ケープ・メンテルの審判

パリスの審判から約40年が経過するが、2017年3月、あの事件を彷彿とさせる出来事が西オーストラリアのマーガレット・リバーで起こった。

 

世界のベスト・カベルネブレンドが20種類出品され、著名なワイン評論家、ワイン従事者が審査員となりブラインドでテースティングをするというものだ。マーガレット・リバーで最も歴史のあるワイナリー/ケープ・メンテルが1982年から毎年主催している。同イベントでは2013年ビンテージが対象となった。

 

なお、このイベントの参加は、MW(マスター・オブ・ワイン)からの推薦がまず必須であり、その後、ケープ・メンテルのイベント実行委員の審査にパスして初めて出品が許される。ニュージーランドを拠点として世界的に活躍するMS-Bob Campbell(ボブ・キャンベル)氏の推薦によりデスティニー・ベイはニュージーランドワインとして初めてケープ・メンテルのイベントに参加した。

 

ジャッジは複雑で、複数の審査員が全20のワインを7種、7種、6種の3つのグループに分け、グループ毎に順位付けする。この日の審査員であった、The Wine Advocateの編集局長/Joe Czerwinski(ジョー・ザウィンスキー)氏がジャッジしたグループの中で、4つの著名なオーストラリア・カルトワイン、フランス・ボルドーの有名シャトー、ロバート・パーカーが99点を付与したカリフォルニア・ワインをおさえて、ニュージーランドのデスティニー・ベイ(Magna Praemia 2013)が1位を獲得した。

 

※ケープ・メンテル2017の祭典の参加ワイン一覧

【フランス/ボルドーより4種】

Chateau Margaux 2013 Margaux (Bordeaux)

Chateau La Mission Haut-Brion 2013 Graves (Bordeaux)

Château Léoville Las Cases 2013 Saint-Julien (Bordeaux)

Château Cos d’Estournel 2013 Saint-Estephe (Bordeaux)

 

【イタリア/トスカーナより2種】

Tenuta San Guido 2013 Sassicaia (Bolgheri Sassicaia, Italy)

Ornellaia 2013 Bolgheri (Italy)

 

【米国/カリフォルニアより3種】

Spottswoode 2013 Cabernet Sauvignon ( St. Helena, California)

Chateau Montelena 2013 Cabernet Sauvignon (Napa Valley, California)

Diamond Creek 2013 Volcanic Hill Cabernet Sauvignon (Napa Valley, California)

 

【豪州/西オーストラリアより8種】

Vasse Felix 2013 Tom Cullity (Margaret River, Western Australia)

Moss Wood 2013 Wilyabrup Cabernet Sauvignon (Margaret River, Western Australia)

Leeuwin Estate 2013 Art Series Cabernet Sauvignon (Margaret River, Western Australia)

Cape Mentelle 2013 Cabernet Sauvignon (Margaret River, Western Australia)

Deep Woods Estate 2013 Reserve Cabernet Sauvignon (Margaret River, Western Australia)

Woodlands 2013 Benjamin Cabernet Sauvignon (Margaret River, Western Australia)

Cullen 2013 Diana Madeline (Margaret River, Western Australia)

Houghton 2013 Jack Mann (Frankland River, Western Australia)

 

【豪州/南オーストラリアより1種】

Wynns Coonawarra Estate 2013 John Riddoch (Coonawarra, South Australia)

 

【豪州/ヴィクトリアより1種】

Yarra Yering 2013 Carrodus (Yarra Valley, Victoria)

 

【ニュージーランド/オークランド(ワイヘキ島)より1種】

Destiny Bay 2013 Magna Praemia (Waiheke Island, New Zealand)